アトピー性皮膚炎とステロイド!

ステロイド剤は使わない方がいいの?

この答えは、NOでもあり YESでもあります。
ステロイドは発症のきっかけでもあり、悪化への鍵でもあります。どのタイミングで、どれだけの期間と量を使用するかが、その皮膚症状のそこからはじまる治癒への道のりが決まります。

なぜ、いま、あなたはアトピー性皮膚炎で悩んでいるのでしょう?もし、これまでステロイドを使用してきたのに治らないと感じているなら、その感覚は間違えていないのです。あなたには今後の治療において、ステロイドは主役ではありません。皮膚疾患のなくならない負のスパイラルに巻き込まれます。

じゃぁ、ステロイドってなんなの? ステロイドは簡単に一言で言うと「自分のストレスに対処するためのホルモン」です。つまり、カラダがストレスを感じるときに起こる体内の反応に対処してくれるホルモンです。例えば炎症があるとすれば、赤く腫れる炎症はストレスですよね。となると、ストレスとなっている炎症を抑える仕事をしてくれるのです。(ステロイドの抗炎症作用)「え?じゃぁやっぱりステロイドがあれば炎症はおさまるじゃない!」そうですよね。つまり、炎症よりももっと大きなストレスがそこにあるのです。

それにね、忘れてはならないことがあります。このストレス対処のステロイドホルモンはもともとは自分で作り出すものです。自分のものを使わずに、またそれ以上の効果を期待して、皮膚に塗ったり、飲んだり、注射することで、カラダにはいろいろな影響がでてくるのです。

ステロイドについては、本当にたくさんのことを知っていて欲しいなと願っています。